管理・運営がビルの価値を決める

デュー・ディリジェンス

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ビルを建てても、その後のメンテナンスを怠っていると、建物は確実に老朽の速度を速め、テナント獲得能力を弱めていきます。

ビルの投資家から見た場合でも、たとえば、築20年を経過したビルを購入しようとする場合、そのビルの管理の状態や修繕履歴などが購入予定価格を大きく左右します。なぜなら、20年間、大規模な修繕が一度も行われていないビルであれば、近い将来、大修繕が必要となり、膨大な出費が予想されるからです。しかも、その内容と程度は、日常のビル管理状況に大きく依存しています。

したがって、建物関係の調査においては、建物のメンテナンス会社やビルの運営会社の信用、さらには維持管理の妥当性も重要なチェックポイントとなります。家賃支払能力の高い優良企業が多く入居し、ビル管理会社も優秀で、常にリニューアルや積極的な設備更新を行っているビルは、テナントニーズを先取りし、より高い家賃と稼働率を確保することによりビルの価値(評価額)を高めています。

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