テナントからすれば、共益費などを含めた一切のオーナーに対する支払対価が実際の家賃負担と感じられます。しかし、たとえば「共益費」は、本来家賃と性質を異にするものです。つまり、家賃の一部を構成するものではなく、家賃とは別に徴収されているものなのです。これに対し、共益費と間違えやすい経費として「維持管理費」がありますが、これは、家賃を構成する一部としてテナントから徴収されます。
日本では、管理費と共益費との項目上の定義がはっきりしておらず、曖昧になっているのが現状です。共用部分の電気代などをどちらが負担するかということにより、賃貸形式には次のようなものがあります。
①グロス・リース：経費はすべて賃料として一括徴収する賃貸携帯
②ネット・リース：純賃料＋公租公課
③ネット・ネット・リース：純賃料＋公租公課＋維持管理・修繕費
④トリプルネット・リース：純賃料＋公租公課＋維持管理・修繕費＋保険料
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